正栄株式会社

調システムメンテナンスとは

冷却水系の3大障害と対策

空調用の冷却水及び冷温水として用いられる「水」は常にメンテナンスを必要としています。メンテナンスを怠ると、腐食、スケール付着、スライム付着等の冷却水の3大障害が発生する恐れがあります。更に、スライムはレジオネラ属菌の増殖を助けるため、冷却塔がレジオネラ属菌の温床となる場合があります。これらは伝熱効果を低下させてエネルギーの消費量を増加させるばかりでなく、システムの運転停止を招き、設備の耐久性を損ないます。急なトラブルやそれに伴う出費を未然に防止し、レジオネラ属菌に代表される微生物による人体への被害を避け、安心・安全で経済的な運転のための水質管理全般は是非弊社へご用命下さい。

腐食

冷却水中の溶存ガスや腐食性イオンにより、熱交換器チューブ配管等の金属腐食が進行し、水漏れやシステム停止などの事故につながります。防食剤は基本的に水の入れ替えの無い冷温水系統に使用し、定期的な濃度維持管理が必要です。

防食剤の例:コントライムK-6000(三菱ガス化学)、マキシガード(ゴスペル)

スケール

補給水中の硬度成分やシリカが濃縮され、熱交換器チューブ内面などにスケールとして付着、伝熱効果の低下やチューブの閉塞、更に二次腐食を起こします。

除去剤の例:ダイヤフラッシュC-20(三菱ガス化学)、PC-77、添加剤-F(ゴスペル)

スライム(レジオネラ)

冷却水系内で藻や、バクテリアなどの繁殖によりスライムが生育し、熱交換器チューブ、配管、冷却塔充填材に付着し、伝熱効果の低下やチューブの閉塞、更に二次腐食を起こします。また、外部より取り込まれたレジオネラ属菌が冷却水系内で増殖し、肺炎型のレジオネラ症を引き起こす恐れがあります。レジオネラ属菌を増殖させないためには、冷却水系の定期的な管理が必要です。大型の冷却塔の場合は薬品を薬注機で自動投入し、小型の場合は簡易パック剤を冷却塔に直接投入します。

除去剤・抑制剤の例:デスライム、コントライムMシリーズ(三菱ガス化学)、スーパータッチレスレジ(丸三化学産業)

冷却水系のレジオネラ症対策

冷却塔におけるレジオネラ属菌増殖によるレジオネラ症の発生を防止するため、定期的な清掃や菌体の検査が義務付けられています。詳しくは厚生労働省のホームページ・新版レジオネラ症防止指針(概要)に示されています。(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124204.html)
レジオネラ属菌の効果的な除菌・抑制にはシーズン前に化学洗浄することが推奨されています。シーズンイン後は、コントライムMシリーズ等の抑制・防止剤を用いることで、適切な管理が行えます。

1. ブラシ清掃等による除菌

①冷却塔の清掃、水の入れ替え
冷却塔の下部水槽、充填剤などの汚れをデッキブラシやジェット洗浄によって落とし、水の入れ替えを行います。頻度は汚れの程度によりますが、毎月1回程度が一般的です。

②冷凍機の清掃
冷凍機は定期点検時に熱交換器の銅チューブをブラシまたはジェット洗浄で汚れを落とします。レジオネラ属菌を除去するためにスライムを除去することが重要ですが、これらの作業のみでは冷却水配管内のスライムは完全には除去されません。

2. 薬剤による除菌

冷却水系の機器や配管の側面にはスライムが付着しています。レジオネラ属菌はスライム中で増殖するので、それらを除去することによりレジオネラ属菌を元から断つことが出来ます。冷却水系の隅々までスライムを除去するために、薬剤(デスライム)を使って化学的洗浄を行います。


洗浄剤の種類と目的
洗浄剤(成分) 主な目的 使用濃度 特長
デスライム
(過酸化水素)
スライム洗浄、殺菌 5~10% 有機物を酸化分解して殺菌。
酸素発泡してスライムを剥離。
レジオアタックLA
(グルタルアルデヒド)
殺菌 200mg/L 金属に対する腐食性が低い。

3. 洗浄の時期

①定期管理
冷却塔、冷却水回路配管、通水部の清掃を一年に1回以上、冷却塔の運転開始時、及び冷却塔の運転終了時に定期的に実施します。

②緊急対応
レジオネラ属菌が100CFU/100mL以上検出された場合は、直ちに洗浄します。事後不検出を確認します。

 
  • スライムの中で増殖するレジオネラ属菌

  • ブラシ清掃中

  • デスライム投入

  • デスライムで洗浄中

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